新入社員お悩み相談所 マナー編5
マナー編5
お茶汲み・コピー取りはやっぱり女性新人の仕事なの?
現実そうでしょうね。
新入社員というのは先輩・上司に仕事を教えてもらわないことにはにっちもさっちもいかないわけで、先輩上司への授業料と思えばそれくらいは進んでやるようにしないと。
それとも、もっと大きなやりがいのある仕事を任されたいと思っているのかな?
そ、それはまぁ…。やりたいとは思ってますけど…。いけないことですか?
まさか。いけないことではないわ。でもね、仕事を何も知らない新人がいきなり大きな仕事にたずさわれたり、大抜擢されることなんてごく稀よ。
今まで会社で働いたことがない人にわかれっていうのも難しい話だけど、自分を知らないっていうか…自分は「こんなに凄いんだ」ってカン違いしちゃってる子、案外多いのよねー…。
カン違い…!? き、厳しい…! ていうか、そんな風に思われてたんですか!? 怖いよぅ…!
厳しいけど、これが現実です。「自分は学生時にこんなことを勉強してきた」「こんなことを成し遂げた」「大学院までいった」そんなことをアピールして就職活動をしたのでしょうが、学生時代の栄光が会社でも発揮できるかといえば、必ずしもそうとは限りません。
むしろ、会社の仕事は学生時代までにやっていたこととは全く違うもの。どんな人も1からスタートするんだから、学生時代の自分の成果をそのまま会社での自分の実力とカン違いしちゃいけないわ。
そうやってカン違いしている子に限って、お茶汲み・コピー取りをばかばかしい仕事だって言うのよねー。
私たちは、1人じゃ何もできないひよっ子なんだという自覚を持たなきゃいけないってことですね…。
そうですね。新人にだって野望や個性はあるでしょうが、とりあえず一番下っ端なのですから、しかるべき謙虚さを持っているようアピールしないと。それだって、立派な処世術でありスキルですよ。
それと、会社という組織全体で考えてみてください。誰が取っても結果が変わらないコピー取りの仕事を部長がやるか、あなたがやるか。どちらが会社にとって採算の合うことだと思いますか?
会社は、あなた1人で成り立っているわけではありません。どうすることが一番会社の利益につながるのか、新入社員のうちから会社のコスト、利益について意識を持ち仕事をするよう心がけてください。
うう…、頑張ります。それしかできないっていうなら、それを一生懸命頑張りますよぅ…!
そう。その姿勢です。
どうせお茶を淹れるなら「美味しい」と言ってもらえるように、コピーを取るなら効率良くきれいに取れるように、どうすればいいのか考えて工夫してみてください。
お茶汲みに関して、とある逸話があります。新入社員の女の子がお茶汲みをするのに、どうせなら「美味しいお茶を」と色々勉強し工夫したことで、彼女の淹れるお茶が美味しいと評判になり「これだけ美味しいお茶が淹れられるなら、仕事もできるだろう」と社長に大抜擢された、というものです。
へぇ、そんなこと本当にあったんですか?
真偽のほどは確かじゃありませんが、これはお茶汲みひとつ、どんな小さな仕事に対しても馬鹿にせず、考え工夫するということ、そして周りはそんな人間をちゃんと見ていますよ、という意味が込められているのだと思います。
お茶汲みだからコピー取りだから、といい加減にやっているようでは、周りや上の人間に「こんなこともまともにできない」という烙印を押されてしまいます。それが損であることはわかるでしょう?
どんな仕事もないがしろにしないこと。とくにあなたは新人なのですから、どんな仕事も全力で取り組むようにしてください。
わかりました! 今の自分がやれる仕事に対して、ただ仕事をこなすだけじゃなく、さらに効率の良い方法を探しながら工夫するその姿勢が大事なんですね! それが自分の評価につながるなら、どんな小さなこともいい加減にはできないよね。うんうん、頑張らないと!!
マナー編・他の内容を見てみる?
Copyright © DIGITAL SENSE CO., LTD. All Rights Reserved.